和田 一真

2021年5月5日2 分

「スマホやめなさい!」は、効果がない?【すぐに使える教育②】

最終更新: 2022年2月16日

「いつまでゲームやっているの!勉強しなさい!」

「スマホばっかりいじってないで、勉強したらどうなの!」


 

いやいや、言いたくなります!

もちろん、もちろん。


 

厚生労働省の調べでは、

🌟「小6の子どもは平均で、

  平日に2.2時間テレビを視聴し、

  1.1時間ゲームを使用している」
 

そうです。
 

そこで、この時間が勉強時間を圧迫しているとして

「ゲームやめなさい!」と言いたくなりますよね。


 

しかし教育経済学者の中室牧子氏の実験では、

🌟「1時間テレビやゲームをやめさせたとしても、

  学習時間は最大2分前後しか増加しない」

ということが分かりました。

なんと、ゲームをやめさせても、

学習時間は2分しか増加しないのです。

なんじゃそりゃ!ですね笑。


 

「じゃあ、家で勉強しない

うちの子どもを、どうすればいいの!?」

と、言いたくなりますよね。

中室氏はいくつかの実験により、

効果的な方法としてこう結論づけています。


 

それは、「勉強をしなさい」と言うのではなく、

「勉強を見ている」といいということです。

🌟「勉強を見てあげる」
 

手軽に押し付ける行為は効果がなく、

親が自分の時間を犠牲にする行為は、かなり効果が高い

そうなんですね。

なるほど!


 

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お忙しい中、勉強をする姿をずっと見ているというのは、

なかなか難しいと思います。
 

しかし、「いつもちょっと言い過ぎているな~」

という部分が少しでもあれば、ほんの少しだけ時間をつくる。

こう言ってみるのもいいのでは?
 

「よし、一緒にやろう!」


 

横で本を読んでいるだけでも構いません。

近くで家事をしていても構いません。

「見ているよ」という行為が、

その手間と時間と愛情が、意味がある

そうなんですね。

ちなみに私たちも気をつけるのは

「やれ」ではなく「一緒にやろう」です。

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和田一真