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執筆者の写真和田 一真

SDGsが掲げる「質の高い教育」とは?



皆さん、こんにちは。

JUKEN CAMPの和田一真です。




突然ですが、皆さんはSDGsをご存知でしょうか?




SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国が全会一致で採択した開発目標のことです。


地球全体が直面する課題に関して、17の目標を定め、2030年までの実現を目指しています。上記画像を一度、よくご覧ください。


貧困や飢餓、エネルギー危機、気候変動など。地球全体が直面する課題がズラリと並んでいます。




そしてその4番目に、こうあります。


「質の高い教育をみんなに」


国連が決めた開発目標の1つにある「質の高い教育」とは。


質の高い教育とはなんでしょうか?


実はそれも、具体的にあげられています。下記に、SDGs4番目の「質の高い教育をみんなに」の具体的な10のターゲット目標があります。







これが、SDGsに掲げられた「質の高い教育」です。特に、4.4をご覧ください。


「2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる」


とあります。




どういうことでしょうか?


これを紐解くと、「質の高い教育」とはこうなります。




「質の高い教育とは、起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させること」




実は今後、世界でスタンダードな「質の高い教育」とは、ズバリ「起業教育」のこと。知識教育ではなく、起業教育。いい悪い関係なく、それが世界の共通認識なんです。






 





少し、見ていきましょう。




時代が移り変わるに伴って、必要とされる教育のかたちも変化していきます。「こういうのできたらいいよね」は、変化していきます。


その背景にあるのは、経済。その時代の人たちが生きていくために必要な経済は、これまで「農業経済」「工業経済」「知識経済」と移行してきました。


そして次は「起業経済」となると考えられています。




どういうことでしょうか。




まず、そもそも土地が足りなかったために、土地を多く開拓した国が勝つ「農業経済」がやって来ました。


次に、エネルギーや交通網などの社会資本(インフラ)が足りなかったために、多く社会資本を獲得した国が勝つ「工業経済」が。


さらに、いい労働者を育てるための教育が足りなかったために、多く高等教育を施した国が勝つ「知識経済」が。


今、世界は高等教育を受けた人たちで溢れ返っています。だから、もうそこで差がつかないんですね。




では、次に足りないのは?




それが、「起業」です。

0から1を生み出す起業家が、足りない。


そういうことになります。






 





知っておくと便利なのは


「なるほど、世界の流れとしてはいい大学行けば安泰だとか、ないんだよな。起業は学校で学ばないから、別で学ぶ必要はあるな」


ということです。




「絶対に起業しないから関係ない」というわけにもいきません。


終身雇用で定年がある時代に必要な教育と、副業解禁(パラレルワーク)で人生150年時代に必要な教育は、まったく違います。


学習塾を運営しながら、日々考えることです。

そして、一緒に考えていただけたら嬉しく思います。




「なぜ、今の時代は大人も学ぶ必要があるのか?」

「先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代だから」




以前、そんな記事を書きました。


実はこれは、特に子どもがいる大人へのメッセージです。


TikTokやYouTube、TwitterやInstagramで、毎瞬のようにアップデートされる情報。多くの子どもは必死に話題についていこうと、「遊び」という「学び」を欠かしません。


そんな時代に


「スマホでくだらない動画を見るのはやめなさい!」


は、百害あって一利なし。子どもにとっての「学び」の機会を、リテラシー教育の有無と混同しないようにしたいですね。




ぜひ、保護者様も一度じっくりと考えてみませんか?




JUKEN CAMP

和田一真

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